夏の怪談話 3

長い雨も終わったら暑い~、何とかしてくれ~~。

 

 

やってみましょう!
外の気温を変える事は出来ませんが、体感温度を下げてみませんか。

 

 

Sさんは、見るからにお嬢様で育った雰囲気を持つ方だった。
経済的にも恵まれているのだろう、着ているモノ、身に着けているモノも一般の方とは少し違っていた。

 

初めて体を診た時に

「あれ、・・・ん・・・。」

 

と違和感を感じたので、中を覗く様にチャクラ(氣)を流し始めた。
少し、痙攣の様な動きが起こり、何か小声でしゃべり始めた。

 

 

何と言うか、現代の人ではない話方だったのだが、

このまま中に入れておく訳にはいかないので、

普通の氣功モードから特殊モードへ切り替えた。
その時はあるモノを出したのだが、

まだ何か体には残っている様だったので後日、

特別に時間をとって完全に抜こうと試みた。

 

 

 

チャクラを流し込んでいくと、Sさんは豹変したかの様に、

低く、怖い声で私に敵意をむき出しにした。

 

「や・め・ろ・・・、な・に・をする・・・、ゆ・る・さ・ん・・・、ゆ・る・さ・ん・・・」
「やめろ~~、やめろ~~・・・。」
「また・・・お・ま・え・か・・・。」

 

 

私の事を「許さない」と何度も言うので、さすがに怖くなってくる。

 

 

次々出てくる嫌な言葉があったのだが、こちらは今までに無いくらいの怨念パワーに、

ちょっと止めておけば良かったと頭をよぎった・・・。
しかも、人の持つエネルギーなら良いのだが、少し人のエネルギーとは違うものだったので、

余計に「触らぬ神に祟りなし」と思ったのだった。

 

 

詰まっている箇所に、チャクラを流していくと

 

 

「ぅあ~~、うぅ~、うぁ~~」

 

 

ともがき、苦しみ、叫びだす。
それが、中々収まらない・・・。
チャクラを浄化する音叉のアイテムも使っていたのだが、頭の中で閃いたことがあった。
それは音叉を鳴らすのに使っていた、棒型の水晶を気になる処に突き刺す様に当ててみた。

 

 

「ぎゃ~~、うぁあ~~」

 

 

余計に苦しみだした。

映画で観るエクソシスト(悪魔払いの祈祷師)になったかの様な状況だったが、

早くこの場を去りたかった・・・。

 

 

もがいて動いていたSさんは、いつの間にかうつ伏せになっていた。
私は頭の前にいたのだが、Sさんの右手はベッドを踏ん張り始めた・・・。
すると次は左手も同じ仕草を始めた。

 

 

さらに長い乱れた髪が顔前面に覆っていたのだが、上半身を起こそうと顔を上げて私の方を見ようとした・・・。
映画「リング」の貞子が井戸から這い出て、テレビから抜け出すシーンを彷彿させた。

 

「ひぇ~~、やめてくれ~~」

 

 

と思い、思わず頭を押さえて、動けなくしてしまった。

 

この場に居てはいかん、と思い真逆の足の方に密かに移動したのだが、

Sさんはその姿勢のまま右手を後方に半円を描きながら指をさしてきた。
その指先の向かう処に居るのは・・・、私・・・。

 

 

「やめてくれ~~」と内心思った・・・。

 

 

長く続いた戦いも終盤を迎えようとしていた。
その日はお互い痛み分けといった感じで、完全に抜くことは出来なかったが、

後日2回目は、弱っていたのか案外すんなりと抜けた。
その時、綺麗な声で何か和歌の様なモノを読んでいたのが印象的だった。

 

 

この時ばかりは、呪い殺されるかもと思い、直ぐに中山寺の奥の院に走り、体を浄化しにいった。

 

 

念のために、神社仏閣研究家であり、修験者のS氏にお願いして、治療院に祝詞をあげて頂いた。

 

事なきを得たと思ったが、この怨念は違う形で私とS氏に関わるある事で怨みを晴らしていった・・・。
(残念ながら、こちらはブログに挙げられない)

 

 

このブログを見てから、夜中テレビを観る時はご注意を。
もしかすると、貞子が現れ、四つん這いでこちらに向かってくるかも知れませんよ・・・。

 

 

 

映画 「エクソシスト」少女に憑依した悪魔と神父の壮絶な戦いを描いたオカルト映画の代表作。

 

 

映画 「リング」
この映画は日本のホラー映画界に衝撃を与えた。
幽霊となった貞子が、井戸から這い出るシーンは、今思い出しても恐い。

それを目の前でリアル貞子を見せられるのだからたまったモノではない。

本当の貞子のシーンをイラストで載せようと思ったが、気持ちが悪いので可愛いのに差し替えた。

 

 

女高野 室生寺

ここは人の意識も凄く残っているが、人ではない意識もある、何とも複雑な処だ。
体が敏感体質の方は近づかない方が良いと思う。

 

 

この近くに室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)があるが、軽はずみに近づかない方が良い処。
人とは丸っきり違う意識がある処なので身を正して行った方が良いでしょう。
特に、奥にある「龍穴」の処は尚更である。

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