今年の3月始めだったか、昼休みにX氏から電話があった。
「今日の晩に大阪出てきなよ、御馳走するからさ」
「平日に何で大阪出なあかんの、疲れるから無理!!」
「貴方にどうしても御礼がしたいのよ~」
そこまで言われれば悪い気もしない・・・。
「参ったなぁ~、それでは仕事が終わり次第、行きます」
これが運の尽きであった・・・。
ある寿司屋で2年振りの再開となった。
X氏は私の行きつけのお店の大将だったが、
1年前に店を閉め、新しい事業を展開していた。
久しぶりにあった割に懐かしい感じもしない、
それもそのはず、たまに電話で話をしていたからだった。
(フリー素材ぱくたそ 抜粋)
昔は客と店主という関係だったのに、今は友達??といった変な関係になっている。
(とはいっても、X氏は人生の先輩で、20歳程年上である)
昔から只者ではないなぁ~と思っていたものの、
客として行ってる時はお連れがいるので、それ程深い話をしたことも無かった。
どうやら、本当に只者ではなかったようだ。。
何と1年程で、あるビジネスを立ち上げ、
ある省から社団法人としての認可を受け、予算がおりる所までこぎつけていたのだ。
内容はまだ書けないが、誰もが切り口が分からなかった未開発の分野を、
何年も前から研究して、その機会を狙っていたのだ。
時代の流れを読み、間違いなく重要分野になることは間違いないと思われるので、
国も異例の早さで動いたのだと思われる。
「今、僕は先生って呼ばれているのよ、大将って呼ぶのはアンタぐらいだよ~」
と言われてしまう。
(しかし、ある住宅街で小さなお店をしていた方が、いつの間にかスーツにネクタイで壇上に上がり、
学者や大手の経営陣に能弁を垂れるのから、頭の良い人はいるものだと感心させられる)
色々な話をしている時に「波動と生命現象」について話をしているとえらく喰いついてきた。
そして、私の右手をおもむろに胸に持っていき、
「実は気を入れて欲しいのよ!!」
というのだ。
・・・おいおい、目的はそれかい・・・。
右手がX氏の胸に触れた瞬間、ある情報が入ってきた・・・。
これはかなり、やばいなぁ・・・。
成功とは裏腹に、そこに行き着くまでの苦労が圧し掛かり、体は悲鳴を上げていたのだ。
食事を終えてから、お店の外のベンチで少し気を通して、
心臓の圧迫を解除する為に、胸に瞬間エネルギー療法を施し、呼吸がスムーズに出来るようにした。
とりあえず、応急処置はしたので、日常生活の注意点を伝えたのだが、それだけではダメだ。
「戦いの歴史にピリオドを打つ時がきてるんじゃないですか?」
「今の意識の使い方は確かに力と根性と踏ん張りがついてくる、
しかし、その反動も大きいから体に相当ダメージもくる。
若い時ならそれでも良いですが、年齢と共に意識の使い方は変化させた方が良いですよ」
私は、感じ取った内容をペラペラしゃべりながら駅の方に歩いていった。
私も体調・感覚が絶好調だったのと、何か見えざる導きがあったのか、
自然と口が開いて言葉を伝える様な感じであった。
大将はビックリした様に、話に夢中になって色々聞いてきたが、
駅はもう目の前に近づいていた。
「今日は最高の時間を頂きました、有難う」
電車で帰る途中にメールを頂いたが、私は既に遠隔治療に取りかかり、
X氏の意識を探していた(2011・9・3ブログ参照)。
いつもは静かな部屋で瞑想しながら行うが、
電車の中だったので不安だったが、何とか捉えることができた。
彼の胸のエネルギーを抜くために、こちらの体とリンクさせていく・・・。
重なり合う意識を放さない様に慎重に気を流していく・・・。
・・・胸が痛い・・・頭が痛い・・・、ちょっと苦しいなぁ・・・
相手の状態が良くないだけに、こちらもしんどくなってくる。
家に着いたらトイレに駆け込み、食べたものを下してしまった。
しまった、あの大トロが・・・、フカヒレの茶碗蒸しも・・・、
こんな目に合うなら、もっと高いモノを沢山食べておけば良かった、と後悔・・・。
遠隔治療中に感じたモノでどうしても伝えないといけない事があったので、
もう深夜だったが電話を掛けた。
「Xさん、本題に入る前に一つ、貴方もう死ぬと思っているでしょう・・・。」
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