治療の世界に身を置くと色々な体験をすることがある。
その中の一つのお話である。
無双堂鍼灸整骨院を始める以前の事で、出来事が印象的だったのと、
その方の名前もお顔も忘れてしまったので紹介できる内容である。
ある日、紹介で来られた女性がいた。
「逆子」を治したいという事だったので、引き受けた。
逆子になる原因はいくつか考えられる。
下腹部から下(下半身)が冷えているために、下に頭を向けられない場合や、
性格がのんびり屋さんの胎児等。
逆子自体はそんなに難しいものではないので、その時も気持ちには余裕があった。
1回目の治療の時に、子供は足でお腹を蹴って反応するので、
直ぐにひっくり返ると思っていたら、治らなかった。
2回目も良く反応するのに、これがまたひっくり返らない。
「おかしいなぁ~」
と、首をかしげてしまった。
3回目の時にお腹に手を当て、氣を通してコンタクトを取ることにした。
(とはいえ、2回とも少し気を通していたが、モードの違う気功である)
気を流し込みながら、私の意識を胎児に合わせていく・・・。
胎児 「・・・」
私 「お~い、起きてるか~い?」
胎児 「・・・」
私 「お~い、無視かい?」
胎児 「・・・」
この時、胎児から発せられるエネルギーは、完全に私を無視した。
(フリー素材ぱくたそ 抜粋)
私は更に、意識を胎児に合わせていく・・・。
すると、私の頭に胎児の意識が伝わってくる。
彼は全身を使いながら身を屈め、背中を向ける様にして、
私の問いかけに対し、関わりを持ちたくないという意志表示をしてきた。
私
「別に、僕は関係ないからそのままでも良いけど、お母さんが生む時しんどいよ。
君もしんどいけど、それでも構わないなら別に良いけど・・・。」
更に胎児に意識を流し込んだ瞬間、胎児からとてつもないエネルギーが発せられた。
内に潜めた「怒り」、何とも言えない抱え込んだ「恨み」
私はこの時、全てを理解した・・・。
治療を止めて、女性に静かに語り始めた。
私
「この子は、全身を使ってこんな風に身を隠そうとするんです(身振りで表現)
言いにくい事ですが・・・、この子は怒っている様です・・・。
その意思表示として逆子になっているようです・・・。
なんて言ったら良いのか・・・、う~ん、・・・
(こんな時は言葉を選ぶのが難しい)
この子は、・・・望まれて生まれてきますか・・・?」
女性 「・・・」
彼女の頬に、大粒の涙がとめどなく流れ始めた。
彼女は身の上話をし始めた。
確か、三人目のお子さんだったと思うが、周りから反対されて、生まない様に言われていたらしい。
おそらく、お腹の中から何カ月も外で話される会話を嫌という程、聞いていたのだろう。
「自分は邪魔な存在」
「望まれないで生まれる子供」
そんな思いがあったのであろうか。
検診にいっても、あの4Dの立体モニターですら、
胎児は両手、両足を使って身を隠し、顔を一度も見せてくれないのだという。
産科の先生も不思議に思っていたらしい。
周りから何かを言われても覚悟を決めて、生む決心をして、
胎児と会話をしていればひっくり返ります、
とアドバイスをした。
それから、もう来ることが無かったので、すっかり忘れていたが、
半年程して、風の噂で胎児はひっくり返り、無事に出産されたと知った。
治療というのは難しい側面がある。
この時の様に、ひっくり返らないからと言って、
無理に刺激を与えて何とか頑張っていたら、どうなっていただろうか。
余計に反発して、体は色々な症状を出していたかもしれない。
さて、お腹を治療をしていると、時々、水子の意識を感じる事がある。
ここからは私見。
諸事情で、流産や堕胎等をした経験のある方は、
その子達が無事に成仏したかが気になっているかも知れない。
正直、どの時点で「魂」が入るかは分からない。
受精した瞬間から、体細胞の分裂を起こしていくのは体の意識で、
魂の様な意識はもっと後の様に思えるのだ。
しかし、そこに、魂のような意識が残っていた場合でも、
その家族を温かく包み込む様にまとわり、
幸福に満ちながら去って行った魂を私は見たことがある。
命というものに対して、どの様な選択が正しいのか、それは正直分からない。
しかし、催眠療法(前世療法)のデータを見ていると、
肉体は滅んでも、魂は永遠に学びの旅をしているという・・・。
愛しい人と、今世で離れ離れになったとしても、
縁のある魂は再び巡りあうようだ。
現在、自分の周りにいる人達が、永遠の魂の旅をして、
再び巡り会えているとしたら、なんて素敵なことではないだろうか。
そう思うと、一瞬一瞬の出会いが、決して無駄ではなく、
学びであり、輝くものになるのではないだろうか。
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ゴースト~天国からのささやき
幼少時から、この世に留まる霊を見て会話する特殊な能力(霊能力)を持つメリンダ。
同じ能力を持つ祖母の教えで、この世に未練のある、
いわゆる成仏できない霊を光の世界へ導いている。
私の場合、現実の様に会話はしていないので、メリンダの様な世界観は分からない。
エネルギーのやり取りなので、こちらの変性意識に情報を送り込んでくる感じだ。
映像が見える時は余程、濃い意識や印象波が残っている場合である。
例えば、ある女性の首に氣を通していると、男が右斜めからその女性を殴るシーンが見えた。
あれは左手だったので、サウスポーだ。
聞いてみるとDVを受けていたことがあったのだ。
そのエネルギーを抜くと、日常生活の中であまり思い出さなくなる。
整体の技術の中に裏の術がある。
それは「流産」させる技である。
望まれない場合や金銭的に難しい場合、遺伝的に生まれても長く生きることができないといった
重度の障害を持っている場合一つの選択肢になる。
明治の頃の本を読んでいると、ひもじい生活の為、
流産させる方法として野菜等の灰汁(毒気)のあるものを流し込んだり、
ゴボウの様なモノで突いたりした話があったが、かなり荒っぽい。
整体では、一瞬だけエネルギーをほりこんで生理を誘発するので、
母体には負担が少ないのが特徴。
整体という職業は、時には何が正解かが分からない選択を迫られる時があります。
それでも前に進んでいくしかないのかも知れない。
宝塚市の無双堂鍼灸整骨院では、気功・スピリチュアル等、エネルギーに対する調整を行っています。