8/8(土)のヤフーニュースにショッキングなニュースがあがった。
抜粋
日本放射線腫瘍学会、厚生労働省に報告書提出
重粒子線や陽子線を患部に照射し、がんを治療する粒子線治療について、日本放射線腫瘍学会が「前立腺がんなど一部では、既存の治療法との比較で優位性を示すデータを集められなかった」とする報告書を厚生労働省に提出した。
粒子線治療はがん細胞を狙い撃ちできる治療法として普及し、診療報酬上も自己負担となる照射費用以外は保険適用される優遇を受けている。同省は優位性を示せない部位について、有効性や副作用の有無を調べる臨床試験を求める「格下げ」や、がんの進行度に応じて先進医療からの削除も検討する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150808-00000015-mai-soci へのリンク
癌を狙い撃ちして尚且つ、他の組織に対するダメージを最小限に抑えられるとして、TV、マスコミに大々的に取り上げられていたので、ご存知の方は多いと思われる。
癌治療の救世主として現れて、この方法に最後の望みを掛けた方も多いわけだが、何がネックかというと治療費の高額さにあった。
何と治療費が300万円もするのだ!
これに他の治療費が重なれば、一体いくらになるのだろうか?
大切な方が助かるならばと思い、藁をもつかむ思いで治療を受けた方は多い。
しかし、この治療法が従来のエックス線治療に対して優位性が認められないとなったのだから、たまったものではない!
患者さんやその身内が治療を受けた方が何人かいたが、どの方も直ぐに御臨終となっていた。
当初からこの治療法を問題視されていた方に、近藤誠先生がいた。
近藤先生は、元慶応義塾大学医学部専任講師で癌専門の放射線科の医師である。
「がんもどき理論」を提唱し、外科手術・化学療法・放射線療法に警鐘を鳴らし、癌に対する「放置療法」を何十年も前から勧めている。
近藤先生の異端的な治療法は当然、最先端医療とは交わる事が無いが、どの医者も論破する事が出来ない程、正確なデータと臨床経験で医療の闇を突いている。
その中に、この粒子線治療法に対する事も以前から書かれていた。
粒子線治療法は莫大なお金を掛けて機械を作り、高額な医療費が掛かるのだが、驚いた事に今の放射線治療の精度は日進月歩していて、ピンポイント照射が可能で、他の組織の損傷も随分減り、同じ効果が出せる、というものだった。
しかも保険適用範囲である!
粒子線治療法はTVや雑誌でよく取り上げられていたので、実際の処どうなのかと思い、何年か様子を伺っていたが、どうやら近藤先生のおっしゃっていた事は正しかったようだ。
癌治療は権威達でも言う事がまとまっていない分野だと思うが、一つ言える事は高い治療が効くかどうかは別問題である。
医療にはその側面が多分にあり、注意する必要があるのでご注意を。

ほとんどの医者と真逆の事をしていたのだから、随分肩身の狭い思いをされてきたと思われるが、その信念は後世に残る偉業となっていると言える。