最近能力の向上に伴い、手がける特殊な氣功が増えている。
対象が「人」ではなく、「動物」へと移行してきた。
Oさんは、たまにひょっこり来院する。
Oさん 「先生、調子良いっすわー。」
これが、ある時からいつもの口癖になっていた。
しかし、先日はいつもと調子が違っていた。
Oさん 「ダメッすわー。」
私が遠目から触れずに体を診ても氣の流れが良いし整っているのに、
おかしいなと、訝しがってみた。
3月は一番忙しく、休みが1日もないのだと言うが、それでも、体の状態は良いのだ。
話を聞いていると、その理由が分かった。
Oさんの家では「インコ」を飼っている。よく鳴き、お話をする利口な鳥らしく
家では放し飼いにするくらい愛されている。
名は「ルーちゃん」。
ところが、事件が起こった。
ある晩に小学生の息子が何か冗談を言った。
Oさんは「何でやねん!」
と右手を横に振って、関西人特有のツッコミを入れたまでは良かった。
運が悪かったのは、ソファーとツッコミを入れた肘の間にルーちゃんがいて、
首を挟んでしまったのだ・・・!
ルーちゃん 「ヴィァー、ヴィッー!」
Oさんの額には冷汗が流れ、肘には生温かく嫌な感触が残っていた。
ルーちゃんは、その衝撃でフラフラになり、飛べないどころか歩けなくなっていた。
そして、目を閉じたまま震えが止まらなくなり、緊急病院へ。
2時間の酸素吸入をして、やっと震えが止まった。
2日後の検査では骨折等の異常は見つからなかったが、
問題は鳴くことをやめてしまったのだった。
病院の先生いわく、圧迫により、内臓のどこかが損傷していることで
声が出ないのだとか。
(インコの「ルーちゃん」)
家でのマスコットが鳴くことをやめると、家の雰囲気は暗く、
息子は号泣、奥さんからは白い目で見られるOさん。
Oさんは心底祈ったそうだ。
「神よ、天照大御神様!先生ー!」
何と私は畏れ多くも、天照大御神と同格の地位に置いて頂いたそうだ。
その話を聞いて
「ほんまですか~?」
と聞いたら
「本当にそう思ったんですよ!」
と言われるOさん。
Oさんが私のことを信頼するには理由があり、そして約束もしていたことがあった。
Oさんの潜在意識にあるトラウマを、遠隔氣功をして
神秘体験を体験しながら、取ってあげようと。
私 「Oさんの潜在意識のトラウマを取るのと
インコを助けるのと、どっちがいいですか?選んでください(笑)」
Oさん 「えっ、それは・・・」
・・・つづく・・・