先日、TVで、リサイクル店に革新的な発想をもたらした、
という会社が取り上げられていた。
一般の方に使われていたモノから、モデルルーム等で使われていた家具など、
業者経由のモノまで幅広く取り扱っている。
関東中心で店舗を増やしているのだが、関西にもあるということで、
何か掘り出し物があるかと思い行ってみた。
このリサイクル店では、全商品にバーコードをつけ、商品を綺麗に包装し、
棚に整理整頓されている為、普通のお店と一見変わらない感じである。
一通り見て回ったのだが、私の体はだんだんと重たくなってきて、息苦しくなってきた。
いくら新品の様に整頓されていても、人の使っていたモノだけに色々な意識が残っているのであろうか、
重たいエネルギーが充満している様だった。
15分くらいが限界で、遠くに来た割に、早々に帰る羽目になってしまった。
今回で、改めて自分の体質と、以前よりも敏感になっている処もあるのだと再確認した。
「残された意識」を感じていると、ある印象的な症例が頭に浮かんできた。
それは、無双堂を始める前の、「氣功」を信じていなかったA氏の話だ。
治療後、ミイラ取りがミイラになった様に、その奥深さに感銘を受けていただいた。
そして、自分の奥さんを診て欲しい、という事で後日、改めて一緒に来院されたのだった。
私は、奥さんの体にエネルギーを流し込んでいった・・・。
すると、体が強張っていくかのように、
ガクガク震えだし、けいれんを起こし始めた。
その様子から、まだ自分の理性でその現象を抑え込んでいる様にみえた。
私はそのセーブした意識を外すために、更にエネルギーを流し込んだ。
「うぅ、うぁ~~、うわぁ~~、あぁ~~、うぅ~~」
突然、治療院に鳴り響きだす悲鳴!!
空気が一瞬に凍りつく・・・。
近くにいたA氏は、奥さんの豹変ぶりにドン引きしていた様子だった。
私は、溜まった余分なエネルギーを抜くには、少々荒い方法だが、
「まぁ、いいか」
と思い氣功をし続けた。
何が困ったかというと、その力一杯の悲鳴が治療所の外にも漏れて、
通報されたら大変だな~と頭によぎっていたことだ。
悲鳴は何十分にも及んでいた・・・。
エネルギーというのは、体にこもり、流れがなくなり行き場を失うと、
体のあちこちで悪さをしてしまう。
それが病気の基になってしまうのだ。
背骨を上から一つずつ触りながらエネルギーを流していると、
胸椎7・8番当たりで手がピタッと吸い付くように止まり、動かなくなった。
「あれ?」
と思い、普通の氣功モードから特殊な氣功モードに切り替えて意識を集中させてみると、
中に違う意識を感じるのだ!
暗い景色の中から、何か映像が見えてくる・・・。
少し白髪まじりであろうか、初老の女性がこちらを見ている・・・。
同時に彼女の意識が伝わってくる・・・。
「どうして、誰も私の事を理解してくれないの・・・?」
寂しげで孤独な感情は、何故か奥さんの体内にとどまっていた。
また、少し白黒で景色が見えてくる。
その景色の前で、私は彼女の気持ちとリンクしている感じがしていた・・・。
「私がその気持ちを受け止めましょう。
もっと楽になれる世界に導いて差し上げるから、
この方の体から出てあげて下さいね」
私はその意識を浄化する為に、心の中で「般若心経」を一巻唱えながら、
更に特殊なモードでエネルギーを流し込みながら暗い塊を溶かしていく・・・。
すると、綺麗な光となって消えて行かれた。
治療を終えると、奥さんも自分の反応に驚いていたとは思うが、
何よりもA氏の方が
「一体何だったのか?」
と唖然としている様子だった。
初老の女性の事を話そうか、話さないかを迷ったのだが、
伝えた方が良い感じがしたのでお話をした。
その話を聞くと、A氏の顔色が変わってきて、神妙な面持ちでつぶやいた。
A氏 「おまえ、あの事を言いなさい・・・。」
・・・つづく・・・
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